2月の歌舞伎稲荷神社に飾られているアレ、なんだろう?と気になっていませんか。
飾られているのは「地口行灯(じくちあんどん)」で、2月にしか見られない歌舞伎稲荷神社の風物詩です。
この記事では、
- 地口行灯の特徴
- 地口行灯が飾られる時期
- 地口行灯と歌舞伎座との関わり
以上の3点を解説します。
読み終えると、地口行灯を見に、2月に歌舞伎稲荷神社を訪れたくなるでしょう。
目次
2月の歌舞伎稲荷神社に飾られているのは、地口行灯(じくちあんどん)
2月の歌舞伎稲荷神社には、見慣れないものが飾られています。
「地口行灯(じくちあんどん)」という、絵や文字が描かれた行灯です。
地口行灯は、絵と文字がおもしろい
地口行灯(じくちあんどん)には、おもしろい絵と文字が描かれています。
「地口」とは、シャレ、言葉遊びのことで、ことわざや芝居の有名なセリフなどを似たような言葉に置き換えて、おもしろさを楽しむのです。
地口行灯には「地口」と「地口に合わせた絵」が描かれています。
歌舞伎稲荷神社の地口行灯(じくちあんどん)は、初午祭(はつうままつり)に合わせて飾られる
歌舞伎稲荷神社に地口行灯(じくちあんどん)が飾られるのは、歌舞伎座の2月の公演期間だけです。
「初午祭(はつうままつり)」に合わせて飾られるのです。
つまり、他の月には見られない、2月だけの風物詩と言えるでしょう。
地口行灯が飾られる場所は、歌舞伎稲荷神社だけではありません。
歌舞伎座の中、歌舞伎座の地下の木挽町広場にも、地口行灯が飾られます。
歌舞伎座の「地口」は歌舞伎の芝居のセリフにちなんだものが多く、歌舞伎ファンのあなたなら、必見です。
初午祭とは、豊作や商売を願うお祭り
「初午祭(はつうままつり)」とは、豊作や商売の繁盛を願うお祭りです。
初午祭は京都の伏見稲荷大社を始め、全国各地にある「稲荷神社」で行われます。
江戸時代は、初午祭には稲荷神社の参道に地口行灯が飾られていました。
歌舞伎稲荷神社でも、2月の「初午」か「二の午(にのうま)」の初午祭にはお祓い(おはらい)が行われ、お参りした方にお神酒(おみき)、おしるこが振る舞われます。
本2月10日は初午。お稲荷様のご祭礼です。歌舞伎稲荷神社がある歌舞伎座は、幕間に御神酒やお汁粉の振る舞いがあるのが恒例ですが、今は疫禍でそれもなく…。寂しい限りですが、これまた恒例の〈地口行灯〉は、劇場内や木挽町広場に飾られておりますので、御見物のおりにどうぞお楽しみください。 pic.twitter.com/C6mOHCZKUT
— 中村梅乃 (@nakamura_umeno) February 10, 2022
初午の意味・由来は?
「初午(はつうま)」とは、2月の最初の「午の日(十二支の午にあたる日)」を言います。
奈良時代の和銅4年(711年)の2月の最初の午の日、つまり初午(はつうま)に、京都の伏見稲荷大社に神様が舞い降りたとされ、初午祭の由来となりました。
歌舞伎稲荷神社の「大地口行灯」は、歌舞伎座の演目にちなんでいる
歌舞伎稲荷神社の奥に吊るされる「大地口行灯」は、2月に歌舞伎座で上演される演目にちなんでいます。
2022年は、義経千本桜の大物浦(だいもつうら)の平知盛(たいらのとももり)が海に沈む名場面でした。
大地口行灯は、浅草の「みす平總卸店(みすへいそうおろしてん)」が手がけています。
毎度の恒例となった歌舞伎座様の大地口製作のお手伝いをさせて頂きました。今回の題目は「義経千本桜・大物浦」です。今年もお題となる演目の名場面を職人さんが行灯の上に鮮やかに表現してくれています。歌舞伎座さんにお越しの際は是非ご覧になって下さい。 pic.twitter.com/6cLuejdvGf
— 神棚屋の若旦那 (@misuhei) January 31, 2022
2月の歌舞伎稲荷神社で地口行灯(じくちあんどん)を見よう
2月の歌舞伎座には、「地口行灯(じくちあんどん)」が飾られます。
歌舞伎稲荷神社には、歌舞伎座の公演にちなんだ「大地口行灯」が吊るされ、2月の風物詩となっています。
- 時期 2月の公演の期間中
- 場所 歌舞伎稲荷神社、歌舞伎座、木挽町広場
歌舞伎稲荷神社の「地口行灯」を楽しめるのは、毎年2月だけです。
「初午祭(はつうままつり)」には、お神酒(おみき)やおしるこが振る舞われます。
ぜひ、2月の歌舞伎座の公演を見に行く際には、歌舞伎稲荷神社の「地口行灯」に注目してくださいね。
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